【酒】第41回 酒の味もわからないクセに『TOPVALU WHISKY/樽 3年熟成 樽仕込み』を飲るという話し。【ウイスキー】
【名称】TOPVALU BESTPRICE WHISKY
【酒類】ウイスキー?
(モルト、グレーン10%以上、スピリッツ90%未満)
【度数】37%
【製造・販売】イオン
【名称】TOPVALU BESTPRICE 樽 3年熟成樽仕込み
【酒類】ウイスキー(スコッチ?)
【度数】40%
【製造・販売】イオン
■雑誌で『辛辣な評価』を受けたイオンのウイスキー■
ある日、ネットで「TOPVALUのウイスキーが専門誌で辛辣な評価を下された」と見かけた。少し調べてみるとなるほど面白い。「かんかん照りのアスファルト」「化学実験室」「冷たいコンクリート・ドクターペッパー・人工的なイチゴシロップ」etc...なるほどなるほど実に興味深い。ということで自分も「挑戦する勇者」とやらに名乗りを上げてみようと思った次第だ。
今回は件のレビューで取り上げられていた『WHISKY樽 3年熟成 樽仕込み』とそれよりさらに安価な『WHISKY』の二つを飲っていこうと思うが、前者を『樽』、後者を『ノーマル』と表記しようと思う。
■ストレート:ノーマル【Straight : Normal】■
香りはモロにアルコール。ウイスキーの香りはほぼ感じられず、焼酎の香りに近いかもしれない。目隠しをして香りをみたならばウイスキーとは思うまい。
口に含むと、これがとにかく薄い。もちろん度数の事ではない。ウイスキーに期待する風味や味がほぼ感じられない。なんていうか、水っぽい?ウイスキーらしさというものがことごとく感じられない。・・・なんだこれ?
■ストレート:樽【Straight : TARU】■
香りはキャラメルのような甘い香りが奥の方にかすかに見えるが、きついアルコールの臭いも目立つ。しかもその香りそのものが薄い気がする。
飲んだ感じ、苦みや辛みは少なく、若干甘みを感じなくもない。何となくウイスキーっぽい酒であることは解る。ノーマルが水っぽいと感じた分ウイスキーらしくはあるが、それ以上の特徴は見いだせない。
■オンザロック:ノーマル【On the rock : Normal】■
氷で冷やすことで香りがほぼ完全に失せてしまった。飲んだ時に感じる風味や味も無い。なんというか、薄っすい麦茶にアルコールを足したような感じ。飲んでいて虚しさを覚える。
■オンザロック:樽
【On the rock : TARU】■
微々たる甘みを感じなくはないが、それでも最低限ウイスキーっぽさを感じる程度の味わい。冷えて氷で薄まってくるとアルコールの臭いや苦みが薬品のように前に出てくる。
■ハイボール:ノーマル【Highball : Normal】■
・・・・・・色、薄くね?別に薄く作ったわけでなくいつもと同じような割合(45ml+Soda Fullup)なんだけどな。
香りも味もまあ、薄いね。ハイボール”風味”の酒って感じ。これ、ジャケット写真のようにカットレモンでも絞って落とせば何とかなるかも知れない。今ウチに無いからやらないケド・・・。
■ハイボール:樽
【Highball : TARU】■
う~ん・・・ハイボールっちゃハイボール、といった感じの飲み口。確かにノーマルと比べウイスキー風味はあるんだけど、まあ、それだけかな。特別美味いとは思わないし、だからといって不味いとも思わない。まあ、特徴無しって感じかな。そしてこっちもカットレモンが欲しい。
■ ま と め ■
本当はいつもやるコーラやアイスも用意はしてたんだけど、もういいや。だいたい分かった。お腹いっぱいだ。酷評されてると聞いてネタになると思って試してみたものの、これは正直感想に困るね。
私の記憶ではTOPVALUにはいくつかの種類があり、『安くてそれなり』というのが赤いマーク、『高くて味も良い』というのが黒いマーク、そして今回やった双方についている黄色いマークは『安くて、まあ安いから・・・』。今のこの黄色いマークのブランドが全体的にどうなってるかはわからないが、つまり、味までもとにかく安い。
いや~、MUSKAさんもね、以前勤めてた会社の帰りにイオンがあって、そこでよく買い物をしてたものだけど、58円のカップ麺には結構お世話になったものさ。麺がゴムみたいな感じで汁の味も安っぽかったけどそれで十分だった・・・。(上記の発言に対し、記憶があやふやなので、後日TOPVALU BESTPRICE商品をいくつか購入して食べて[番外編]として上げてみたので一緒に読んでもらいたい。)
閑話休題。話しを戻して今回の二本のウイスキーはまさにそれに当てはまる。実際、マーク黄色いしね。質は求めないので安くという感じの商品になる。そもそも、ノーマルの方は『モルト、グレーン 10%以上 スピリッツ 90%未満』という表記。・・・・・・専門的なことは解らないがこれ要するに100mlのウイスキーの中にウイスキーは10mlで90mlが味のないアルコールって感じじゃないか?そりゃ薄いわけだ。一方樽の方は『3年熟成』と書いてはあるものの、この樽をレビューしていたとあるブログによると、スコットランド(樽の原酒の原産国)では『熟成3年未満の物をウイスキーとして売り出すことはできない』のだという。つまり、大々的に3年熟成と書かれてはいるがそれはウイスキーとして認められる最低条件をクリアしたウイスキーに他ならないのだという。まあ、3年は別にスゴくないという話し。
意外に長くなってしまったが、一言でまとめるなら『安かろう悪かろう、でも贅沢言わなきゃ飲めなくはない』といった感じのウイスキー。件のレビューにも書かれていたが、同じ価格帯の美味い酒はたくさんある。今後、好き好んでこれを買うことはないだろう。
『ウイスキー樽 3年熟成 樽仕込み』公式サイト
https://www.topvalu.net/bpwhisky_3yearsold
この記事の[番外編]