【酒】第52回 酒の味もわからないクセに『キャプテン・モルガン スパイスド・ラム』を飲るという話し。【スパイスド・ラム】
【名称】Captain Morgan SPICED RUM
(キャプテン・モルガン スパイスド ラム)
【酒類】スパイスド・ラム
【度数】35%
【製造】ディアジオ社(アメリカ)
【輸入販売】キリン・ディアジオ株式会社
■バニラの香りの甘いラム。スイーツのようなお酒■
今回はこのいかにも海賊の船長、という出で立ちのイラストが書かれたラベルのラム酒『キャプテン・モルガン スパイシードラム』を飲っていこうと思う。
2000円強で割といろんな店に置いてあったりするのだが、いかんせんラベルがいかついものでなんとなく手を出しにくいこのボトル。このラベルの男はずばり海賊の船長であり、歴史上実在した人物で名前をヘンリー・モーガンという。
本やネットを軽く調べてみた。17世紀に活動していたイギリスの海賊で、海賊であるにも関わらず大英帝国国王はナイトの爵位を与え、副総督にまで任命したという。だからと言ってモーガンが善人で義賊だったかというとそういうわけではなく、むしろ荒くれ者だったと・・・。
当時イギリスの敵国だった(一応平和条約は結ばれていたらしいが)スペインの植民地・パナマの街を襲撃して壊滅させたが、イギリス国民からは称賛され英雄視された。それ故に国は対処に困った。そこで大英帝国国王がとった対処というのがナイトの称号授与と副総督の地位だという。自国の街を壊滅させた海賊のボスにこのような対応をしたイギリスにスペインはさぞかし激おこかとおもいきや、モーガンをジャマイカに缶詰めにし、海賊も取り締まらせることで海上の治安も強化できて一石二鳥とまんざらでもなかったという。
話しが長くなったが、そんなキャプテン・モルガンの名を冠したこのラム酒はバニラ・スパイスやトロピカル・フレーバーを加味させる独自のレシピを用いているというが、さてさて。
■ストレート【Straight】■
色はやや薄い琥珀色。香りはまず甘くバニラのような甘い香りを感じる。一口含むとバニラの香りが口の中に広がり、シロップのようなほのかな甘味を感じることができる。アルコール臭や辛味、苦味はほとんど感じず、非常に飲みやすい。ラベルのいかつさに反して非常にマイルドな印象だ。
■ロック【On the Rock】■
ロックにして氷で冷えるとバニラの香りの奥からアルコールの臭いが顔をのぞかせてしまう。それでもバニラの香りが失せきることもなく、口に含んだ印象も後味もあまり変わらない。十分に甘みを感じることができる。
■ソーダ割り【Rum Soda】■
今回はライムを絞ってみた。ソーダで薄めても独特のバニラの香りが残り、ライムの酸味がよく合う。後でライムなしも試してみたが、ライムを絞ったバージョンを飲んだ後だと物足りなく感じる。
■コーラ割り【Rum Coke】■
今回は公式サイトに記載してあったレシピを試してみた。つまり、コーラをきっちり180ml計って、カットライムを絞り入れた。
香りはコーラよりライムがやや勝る。そして飲んだ感じは、多少予想はしていたのだが、随分前に限定発売していたバニラ風味のコカ・コーラに少し似ている。バニラの風味に加え、ライムの香りと酸味がアクセントを咥えている。
■コーヒーグロッグ【Coffee Grog】■
【材料】
ラム 20ml
コーヒー 適量
砂糖 1tsp
コーヒーの中にほんのりラムの香りが漂う。ラムの量自体も少なめで軽く飲める非常にホッとするカクテルだ。
ゆったりと飲みたい一杯。好みでバターや生クリームを落としてもいいそうだ。
ちなみに、酒類をダークラム、コーヒーをブルーマウンテンにすると『ジャマイカン・コーヒー』という名前になる。
■キャプテンモルガンスパイスアイスティー
【Captain Morgan Spice Iced tea】■
【材料】
キャプテンモルガン 40ml
アイスティー 150ml
レモンジュース 1/2tsp
ジンジャーエール 180ml
公式サイトにあったレシピから。
うーん、薄い。紅茶の量が多いせいでジンジャーエールが薄くなりすぎて炭酸も飛んでしまっているし、キャプテンモルガンの比率が低すぎて香りも立たない。レシピお通りの分量を計ったつもりだが、この分量本当に正しいのか!?
■キャプテンモルガンジンジャーエール
【Captain Morgan Ginger ale】■
【材料】
キャプテンモルガン 30ml
ジンジャーエール 90ml
カットライム 適量
ジンジャーエールの辛味の中にキャプテンモルガンのバニラの香りがうっすらと感じられる。ただしバニラの香りがかなり抑えられぎみ。キャプテンモルガンを少し多めに入れてはみたが、それでも奥に引っ込んでしまった印象。
■エッセリング【Esseling】■
アイスとお酒のほろ苦いコクのある甘さが非常にマッチ。アイスのソースとして非常に美味い。ただし、冷えたからかバニラアイスだからか、キャプテン・モルガンのバニラの香りが抑えられてしまう。
■まとめ■
まず感じ取れる特徴がバニラのようなはっきりとした甘い香り。そして口に含むとアルコールの刺々しさは感じられず、シロップのような甘みが口に広がる。一つ前に飲った『ジャック・ダニエル テネシーハニー』も甘かったが、キャプテン・モルガンのほのかな甘さに比べ、テネシーハニーはまるでスイーツにかけるソースのように甘みがきつかった。ライムとの相性も非常に良く、適量入れれば気持ちのいい酸味を加えることが出来る。2000円程度と購入しやすい値段で非常に良質なラム酒であった。
ちなみに、商品名に『スパイスト ラム』のスパイスとは、どうやらバニラビーンズのことらしい。正直飲る前は胡椒のような感じなのかと思ってた・・・・・・。
キャプテン・モルガン公式サイト(KIRIN)
https://www.kirin.co.jp/products/spirits_liqueur/captain_m/index.html