【酒】第35回 酒の味もわからないクセに安価ウイスキーの飲み比べをするという話し。【ウイスキー】

 今回はちょっと思いつきの企画。1本のお酒の感想ではなく、コンビニで売られている安価のウイスキーの飲み比べをやってみようと思う。 

 ラインナップは角瓶、ブラックニッカクリア、トリスクラシック、ジム・ビーム、ジョニー・ウォーカーレッドラベルの5本。
 飲み方はストレートで、それぞれの感想を簡単にまとめて行こうと思う。

■色


色はどれも若干の差はあれどどれも薄いべっこう色。その中でトリスが若干濃い気もするが、色だけでは素人目で判断は難しい。

■香り
素人鼻の自分でもわかりやすいのは角瓶とジムビーム。この2本は甘い香りが強い。特にジム・ビームは熟れたバナナかシロップのような甘い香りが強く感じられる。

■味
【角瓶】
若干甘い香りが漂う。口当たりは軽いがアルコールの辛味があり鼻にも抜ける。ほのかな甘みは感じなくはないが印象はかなり薄い。深く複雑な印象には乏しい。


     【トリス・クラシック】
香ばしい苦みの中にほのかな甘み。若干のフルーティさが残る。






【ブラックニッカクリア】
最初はアルコールの辛味があり、麦の風味とわずかな酸味を感じる。


        【ジム・ビーム】
口に含むと鼻を通り抜ける刺激と若干の苦みは感じるが、甘みが目立つ印象。




ジョニーウォーカー
口当たりが軽くアルコールの辛さは特に感じない。麦の風味が強く、甘みはほぼ感じられない。



            【まとめ】
 名前の認知度は最高であろう角瓶は今回の5本の中では一番個性が薄かった。トリスは角に比べると甘みがあり、ブラックニッカは酸味が強い。トリスよりも甘みが強かったのがジム・ビーム。香りも味わいも5本の中では一番甘みを感じられ、一番フルーティ。ジョニー・ウォーカーはその逆でフルーティさが抑えられ、代わりにスモーキーさがある。そして麦や樽を連想させる印象が強い。複雑な味わいだが5本の中では一番ドライな印象がある。言い換えるなら、いかにもウイスキーという感じ。

 いままでショットグラスを並べて順番に飲み比べをするということが無かったので、非常に新鮮な感じだった。お酒なんてどれも似たり寄ったり、安物だとなおのことという風にも思っている節もあったが、今回試したことでそうではないということが解った。
 幸いというべきか、私は安いお酒で満足できる程度の舌しか持ち合わせていないので、安物の中でもこれほどのバライティがあると感じ取れたことは大きな収穫だったと思う。