【酒】第37回 酒の味もわからないクセに『桜尾 ORIGINAL』の感想。【ジン】
【名称】 桜尾 ORIGINAL
【酒類】 ドライ・ジン
【度数】 47%
【製造・販売元】 中国醸造
■地元広島の材料にこだわった
爽やかな香りのジャパニーズ・ジン■
最近、ちょっと気になるボトルがあった。『桜尾』(さくらお)というジンなのだが、どうやら地元(広島県)の酒らしい。2018年発売と、まだ発売されて間もないようだ。 ラインナップはスタンダードの”ORIGINAL”、ランクが上の”LIMITED”。もう一つ、宮島に自生するハマゴウを用いた”HAMAGOH”の3種があるらしい。
パンフレットや公式サイトによると、広島県産の材料にこだわっており、レモン、夏ミカン、川根柚子、橙、ヒノキ、緑茶、赤紫蘇、高原生姜・・・・・・LIMITEDではさら
に8種類の材料が使われているのだとか。
ストレート【Straight】 オン・ザ・ロック【On the lock】
まずはストレートで。香りは森の木々を思わせるように非常に爽やか。その中にかすかな柑橘系を感じ、アルコール臭さは全くない。
一口口に含むとその香りが口中に広がる。すんなりと飲めるものの、辛味と苦みが若干あり、香りに対して少し気になる。オンザロックにすればそれらも和らぎはするが当然というか、香りも落ち着いてしまうのが難点。アブハチ取らずのようだ。
ジン・トニック【Gin tonic】 ギムレット【Gimlet】 エッセリング【Esseling】
次におなじみのジン・トニックを試してみたが、これが非常に美味かった。元の香りがトニックに負けることが無いどころかジン自体の香りを引き立てているかのようだ。ストレートで感じた辛味や苦みもすっかりなくなり、実に良い。
続いてギムレットも試してみたが、どうやらこの桜尾は柑橘系との相性が特に良いようだ。
そして今回特にびっくりしたのがアイスクリームとの相性。バニラの香りとも非常に相性が良く、わずかな苦みとアイスの甘さが非常にマッチする。これはびっくりだ。
ホワイト・リリー【Whit lily】
【材料】
ジン・・・20ml
ラム(ホワイト)・・・20ml
ホワイトキュラソー・・・20ml
ペルノ・・・1dash
【作り方】
材料をシェイカーでシェイク
ジンの爽やかな香りとホワイトキュラソーのオレンジの香りがマッチ。加えてラムが入っているのでかなり甘い。一滴だけ加えたペルノもかすかに香り、甘い香りを引き絞めている。材料はすべて40度以上のお酒であるにも関わらず非常に飲みやすい。
【まとめ】
良くも悪くも桜尾ジンの最大の長所は香りだ。売りにしている割に柑橘系の香りの印象が弱めな気がするが、アルコール臭さもなくやや気になった辛みや苦みもそんなに邪魔をするものでもない。非常に良質なジンだと感じた。それだけにトニック・ウォーターやオレンジジュースなどでロングカクテルにする場合は、少し濃いめにしないとせっかくの香りも薄まってしまう。香りを楽しむための工夫をすればこのジンの魅力を引き出せるのではないだろうか。
ちなみに、名前の『桜尾』は地名。蒸留所が広島県廿日市市桜尾一丁目にある。
SAKURAO DISTILLERY 公式サイト
https://www.sakuraodistillery.com/