【酒】第27回 酒の味もわからないクセに『ズブロッカ』の感想【ウオッカ】
【名称】
ZUBROWKA
(ズブロッカ)
【酒類】
フレーバードウオッカ
【度数】
40%
【製造元】
ポルモス・ビャウィストク社
【輸入販売元】
リードオフジャパン株式会社
ポーランド産なのに和菓子の香りのウオッカ
前々から気にはなっていたフレーバードウオッカのズブロッカ。だってビンの中に草が入ってるんだぜ?草生えますね。・・・・・・まあ、世の中にはサソリが入ってるウオッカがあるらしいから、そのインパクトにはかなわないが。
中に入っているのはポーランドはビャウォヴィエジャの森にあるバイソングラスという草、別名ズブロッカ草というらしい。舌噛みそう。どうもこのズブロッカは桜餅みたいな香りがするらしいが、つまりバイソングラスが桜か何かの香りに似てるということか・・・・・・。
今回はYoutubeのズブロッカ公式チャンネルで飲み方を紹介していたので、10種類全部飲んでみた。カクテルの名称も動画で紹介されている名称に合わせてみた。なお、カッコ内は一般的な名称。
■ズブショット(ストレート)【Zubshot (Straight)】
ビンに入ってる状態でも分かるのだが、色はほんのり黄色く色づいている。バイソングラスを漬け込んでいるから色がうつるのだろうか。
そして香りだが、確かに桜餅みたいな香りがする。人によっては柏餅かもしれない。確かに和風というか和菓子のような感じがする。
一口飲むとその独特の香りが口いっぱいに広がるのが分かる。クセも少なくアルコール臭も無く非常に飲みやすい。
■ズブロック(オンザロック)【Zubrock (On the Rock)】
氷で薄まっても香りが失せることもなく、口に含むと柔らかになった香りが広がる。
口当たりもマイルドになりゆったり飲める。
■ズブソーダ(炭酸割り)【Zubsoda (Soda)】
【材料】
ズブロッカ・・・45ml
ソーダ・・・Full up
【作り方】
氷を入れたグラスにズブロッカを注ぎソーダで満たす。
フレーバードと言えどウオッカなだけに特に味らしい味は無く、炭酸水そのもの。だが独特の香りはそのまま残っており、ズブロッカの魅力を損なっていない。
炭酸でロックよりも飲みやすくなっている。
ちなみに、この後甘みを求めてサイダーでも試してみたが、サイダーの場合香料のせいでズブロッカ特有の香りが失せてしまった。
■シャルロッカ(ビッグアップル)【Sharlotka (Big apple)】
【材料】
ズブロッカ・・・45ml
アップルジュース・・・Full up
【作り方】
氷を満たしたグラスに材料をステアする。
どうやら他のウオッカで言うところのビッグアップル(ウオッカのアップルジュース割り)をズブロッカではシャルロッカと呼ぶらしい。Youtubeの動画ではポーランドでは定番のズブロッカの飲み方らしい。
それでこのシャルロッカ、今回私が試した中では一番のお気に入り。ズブロッカとアップルジュースが非常に合う。
桜っぽい香りとアップルジュースの香りが合わさり、まるで和菓子のような香りになる。ポーランドのお酒であるにもかかわらず、和風のように感じられる、不思議なカクテルだ。
■ズブベリー【Zubberry】
【材料】
ズブロッカ・・・20ml
クランベリージュース・・・40ml
ライム果汁・・・小さじ1
ガムシロップ・・・小さじ1
【作り方】
氷を入れたシェーカーに材料を入れてシェークし、カクテルグラスに注ぐ。
カクテルを飲む前にまず、クランベリージュースというものを知らないのでそれを単品で飲んでみる。
確かにベリー系の香りと味だ。ラズベリーと比べるとより野生的な味わいだ。
果実は酸味が強いらしいが、このジュースは甘味料が入っているからか酸味より甘みが強い。
さて、本題のカクテルのほうだが、香りと味はクランベリーが主体。後からほんのりズブロッカの香りが追いかけてくる。そしてこの二つが非常にマッチしている。度数も低く、フルーティなので非常に飲みやすい。
■ズブラシカ(ニコラシカ)【Zublaschka (Nikolaschka)】
【材料】
ズブロッカ・・・45ml
スライスレモン・・・1枚
砂糖・・・1盛
【作り方】
ショットグラスにズブロッカを注ぎ、その上にスライスレモン、砂糖を乗せる。
ニコラシカは本来ブランデーの飲み方。これはそのズブロッカ版と言える。
飲み方はまず、スライスレモンを二つ折りにし、砂糖と皮ごと口の中に放り込み、何度か噛む。レモンが口の中いっぱいにいきわたったらズブロッカを一気に流し込む。Youtubeの動画のバーバラさんはレモンの上のグラニュー糖をズブロッカに溶かしいれていたが、これが一般的な流れ。
さて、今回この飲み方を初めてやってみたが、意外だったのが砂糖とレモンを直接口の中に入れて美味いということ。これが結構いける(しかも皮ごと)。そこにお酒を流し込むことの気持ちよさときたら。これはクセになる。
ちなみに、今回は砂糖をショットグラスに押し込んで固めたが、角砂糖でも代用は可能だった。
■スブグレ(ブルドッグ)【Zubgrapefruit (Bulldog)】
【材料】
ズブロッカ・・・45ml
グレープフルーツジュース・・・Full up
【作り方】
氷を入れたグラスに材料をステアする。
要は塩でスノースタイルを作っていないソルティドッグ、つまりブルドッグと呼ばれるカクテルのズブロッカ版。
シャルロッカと同じように和菓子のようなテイストの味わい。ただ、グレープフルーツなだけあって苦味が少々強め。
■ズブピリーニャ(カイピリーニャ)【Zubpirinha (Caipirinha)】
【材料】
ズブロッカ・・・60ml
ざく切りライム・・・適量
砂糖・・・小さじ1
カットライム
【作り方】
ロックグラスにざく切りライムと砂糖を入れ、潰す。
クラッシュアイスを沢山入れて、ズブロッカを注ぎ、カットライムを飾る。
おそらく元はカイピリーニャと呼ばれるカクテル。カイピリーニャは、カシャッサというお酒とライムで作るカクテルで、サトウキビを原料とした蒸留酒。同じサトウキビの蒸留酒でも、ラムとは違うらしい。『カシャーサ51』なんかはお店でよく見るのではないだろうか。
で、肝心のズブピリーニャだが、ほとんどロックと変わりなく、砂糖はあまり感じられないが、ライムが入っているのでその分飲み易い。
カイピリーニャの方でもレモンやオレンジなど別のフルーツを使うやり方も紹介されているようなので、ズブピリーニャもいろんなフルーツで試してみるのもアリかもしれない。
■ズブトニック(ウォッカトニック)【Zubtonic (Vodkatonic)】
【材料】
ズブロッカ・・・45ml
トニックウォーター・・・Full up
【作り方】
氷を入れたグラスに材料を注ぎ、軽くステア。
ズブロッカとトニックの香りが混ざり合うと不思議な香りがトニックウォーターと非常にマッチ。
スタンダードながら定番のカクテルにできそうだ。
ズヒート(モヒート)【Zujito (mojito)】
【材料】
ズブロッカ・・・45ml
ざく切りライム・・・適量
ミントの葉・・・適量
ガムシロップ・・・小さじ1
ソーダ・・・Full up
クラッシュアイス・・・適量
【作り方】
グラスにざく切りライムとミントを数枚とガムシロップ入れ、潰す。
クラッシュアイスをたっぷり入れたらズブロッカを注ぎ、ソーダで満たす。
モヒートは本来ラムで作るカクテル。今回はライムとミントをたくさん入れたのですごく爽やかな口当たりになった。実に飲み易いロングカクテルだ。
■エッセリング【Esseling】
もちろんいつものように甘くて美味いわけだが、ズブロッカの香りとバニラの組み合わせは好みが分かれそう。
個人的には好きな味。
【総評】
とにかく香りが独特。洋酒なのに桜餅の香りは何とも不思議。その分クセが強いのかと思ったが、意外にも飲み易いカクテルが多かった。今回試したカクテルの中には、本来別のお酒で作るものもあり、他にも色々と試せるかもしれない。レモンやライム、アップルジュースにクランベリーとフルーツとの相性もよさそうだ。
P.S. 正直10杯はきつかった・・・。
ズブロッカ公式サイト
http://www.zubrowka.jp/
Youtube公式チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCoYD2yYAjBTXRSY7fgXGOhQ