【酒】第18回 お酒初心者による『タンカレー・ゴードン社 タンカレー ロンドンドライジン』の感想【ジン】
本企画のペースアップのために、今月(3月中)に3本分更新するという目標を立ててやまやから買ってきたお酒、フォアローゼズとアブソルートと最後の一本がこれ。
名称
Tanqueray
(タンカレー)
酒類
ドライジン
度数
47.3%
製造元
タンカレー・ゴードン社
(イギリス)
輸入販売
キリンビール
1830年にロンドンのブルームズバリ―に設立された蒸留所で作られたジンが始まりだそうな。その創設者チャールズ・タンカレーは当時20歳というから驚きだ(イギリスでは成人は18歳で、飲酒も18歳から法的に可能)。
1898年にはジンブランドのゴードン社に買収される形でタンカレー・ゴードン社が設立される。
第二次世界大戦で蒸留所が破壊されてしまったものの、戦火を逃れた蒸留器が1基あり、その蒸留器は「オールド・トム」と呼ばれ、現在でも使われているという。
日本では2009年より、輸入及び販売権を取得したキリンビールから発売されている。
なんでも、その製法は世界で6人しか知らない門外不出のものなのだとか。
お店で見ても結構目立つ独特の形のボトルが特徴的なタンカレードライジン。この形、18世紀ロンドンの消防栓だとか、シェイカーの形だとか、読む文章によって二つあるんだけど、どっちがだたしいんだろう・・・。
■ストレート [Straight]
香りは・・・香草や、松の葉のような香りがするかも・・・・・・ていうか絶賛花粉症なもんで鼻が詰まって嗅ぎにくい!
改めて。香りは松のようなスッとして、キリッとしたドライな香り。ボンベイ・サファイアで感じた柑橘系のフルーティな香りは感じられない。
味は、辛さがまず来て、ほんのりとした甘みが少々。なんていえばいいんだろう・・・・・・キリっとスッキリ?
比べるとしたら、前にやったボンベイ・サファイアはややフルーティならタンカレーは香草そのもの。
■ミスト [Mist]
【材料】
ドライジン
クラッシュドアイス
レモンピール
いつもは二杯目はロックで試してみるんだけど、実は今回クラッシュドアイスを作るためのこういう道具を買ってみた。
(ちなみに東急ハンズで1000円程度。)
なので今回はミストで試してみる。ついでにレシピに書いてあったレモンピールもちょっと落として、と。
うん、ミストも悪くないね。砕いてるから氷は早く溶けるけど、その分早く冷えて程よく薄まって飲みやすくもなる。ロックより少しライトな感じ。氷のシャラシャラとした音もいいね。
あと、レモンピールはほとんど飲むまで分らなかった。最後に上に落とすべきだったかな・・・。
■ジン・トニック [Gin & Tonic]
【材料】
ドライジン・・・45ml
トニックウォーター・・・Full up
【作り方】
氷を入れたグラスにジンを注いだ後、トニックウォーターを静かに注ぎ、軽くステアする。
お次はジントニック。個人的にジンを試すたびに楽しみになってきてるのがこのジントニック。
う~むむむ。すこし苦味が強いかな。まあウィルキンソンのトニックウォーターは少し苦味が強いきはするけど、ちょっと目立ってるかもしれない。ただ、その苦味も氷がゆっくり溶けるにしたがって目立たなくなってジンの香りとオレンジの風味が残る。非常にGoodだ。
・・・・・まあ、薄くなるってことなんだけどネ。
■ホワイト・レディ[White Lady]
【材料】
ドライジン・・・40ml
ホワイトキュラソー・・・20ml
レモンジュース・・・20ml
【作り方】
材料をシェーカーでシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。
ん、すっぺぇ!もっとコアントローが目立つ味だと思ってたら、レモンの酸味がばっちり勝ってる!分量どおりに作ったんだけどなぁ・・・。
でもまあ、それはそれ。さっぱりしてるカクテルには違いない。分量が変わると別物になってしまいそうだけど、レモンのすっぱさが苦手なら少し減らして味の調整をすると良いかもしれない。
■ジン・デイジー [Gin Daisy]
【材料】
ドライジン・・・45ml
レモンジュース・・・20ml
グレナデンシロップ・・・2tsp
クラッシュドアイス
【作り方】
シェーカーで材料をシェイクし、クラッシュドアイスを敷き詰めたグラスに注し、好みでレモンやミントを飾る。
参考にしたレシピではシャンパングラスを、ググってみてみるとゴブレットグラスやワイングラスもあった。今回はそう言ったものがないので、カクテルグラスを使ってみた。
ていうか、ちょっと赤くなりすぎたかな。ほんとはピンク色なんだけど・・・。レシピどおりに作ったつもりなんだけど、どうやらグレナデンシロップが多かったみたい・・・。もうヒナギクのピンクじゃなくなってるね・・・。
で、味だけど・・・ん、すっぺぇ!なんだなんだ今回は二回続けてすっぱいなオイ。味は確かにすっぱいんだけど、グレナデンシロップのおかげで甘酸っぱさに落ち着いてる。ジンのさわやかな香りも気持ちのいい一杯だ。
ただ、個人的にはちょっとすっぱいかな、と・・・。
■ドッグス・ノーズ [Dog's Nose]
【材料】
ドライジン・・・45ml
ビール・・・Full up
【作り方】
ジンを注いだグラスにビールを注ぐ。
要はジンが加わったビール。飲んだ感じもまんまビールにジンの風味が追加された感じ。レシピ本にも度数はビールの3倍って書いてある。そりゃそうだ。ただでさえ酒と酒をステアしてるんだから!
あとこれ、一応ジンベースの項目にあったレシピなんだけど、ほとんどビールだね。実際ビールベース扱いのレシピもあるみたい。
余談だけど、スーパードライを第1回でやってから今にいたるまで、ビールの味の利き方が解らない。未だにどのビール飲んでも同じ味に感じるんだよね・・・。
■エッセリング[Esseling]
タンカレーのさわやかさがアイスに負けてないな・・・。アイスってめっちゃ甘いはずなのにタンカレーが甘さを抑えてる感じ。
甘くは無いけど、これはこれでドライな感じが楽しめて好きかも。
【総評】
色も形も目立つから以前から気になってたタンカレー。調べてみたら結構な歴史があってかつてはジョン・F・ケネディも愛飲していたとか。その味は非常にドライなもの。
あえて使い慣れない言葉を使うならボタニカルの高級感のあるキリっとした香りとドライでスッキリとした味わいのドライジン。ねえ、合ってる?言葉使いちゃんとあってる?
ボンベイ・サファイアがフルーティなジンに比べてこちらは正統なドライジンの美味さが詰まっているのではないだろうか。
あ、でも個人的な好みはボンベイ・サファイアの方かな。
KIRIN タンカレー公式サイト
http://www.kirin.co.jp/products/spirits_liqueur/tanqueray/